2023/09/25 / 最終更新日時 : 2023/09/25 masuda-y 知っておこう台湾法 第490回 台北市政府の仮差押申立て、裁判所が却下 台北市政府は、2023年9月9日に台北地方法院(地方裁判所)に対し基泰建設の資産の差押を申し立てましたが、9月12日に裁判官に却下されたため、社会の関心を集めました。 本件の概要は次のとおりです。 台湾の有名な上場会社で […]
2023/09/18 / 最終更新日時 : 2023/09/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第489回 フランチャイズ事業者の不公正な行為 公平交易委員会(公正取引委員会に相当)は、2023年8月30日、食品会社がフランチャイズ契約を締結する前に十分かつ完全な重要情報の提供を怠り、加盟店の商標権使用の権利内容について欺罔、誤導または隠匿し、相手を錯誤に陥れる […]
2023/09/11 / 最終更新日時 : 2023/09/11 masuda-y 知っておこう台湾法 第488回 M&Aのスクイーズアウト 日本企業にとって、台湾での合弁会社を組織再編、売却、または完全コントロールしたいとき、少数株主の反対で進められない可能性があります。この場合、スクイーズアウトが考えられます。 スクイーズアウトとは、企業の合併・買収を行う […]
2023/09/07 / 最終更新日時 : 2023/09/07 masuda-y 知っておこう台湾法 第487回 LINEの捜索と差押え 2023年7月7日、台南地方法院(地方裁判所)が2023年度訴字第111号刑事判決を下し、警察が事件Aのために差し押さえられている携帯電話から当該携帯電話上のメッセンジャーアプリの事件Bに関するトーク内容を取得しようとす […]
2023/09/01 / 最終更新日時 : 2023/09/01 masuda-y 台湾ビジネス法務実務情報 国民裁判員による台湾初の判決 台湾の国民裁判員制度は2023年1月1日から正式に施行されました。満23歳以上で地方裁判所の管轄区域内に4か月以上連続して居住する中華民国国民から、無作為抽選の結果、国民裁判員6名および予備の裁判官4名が選出され、3名の […]
2023/08/31 / 最終更新日時 : 2023/08/31 masuda-y 知っておこう台湾法 第486回 「幽霊人口」投票について 台湾では30年ほど前から、選挙時に特定の候補者を当選させる目的で居住実態のない虚偽の戸籍移転により投票権を取得する、いわゆる「幽霊人口」投票の問題が指摘されています。 台湾の刑法第146条では、このような「幽霊人口」投票 […]
2023/08/21 / 最終更新日時 : 2023/08/21 masuda-y 知っておこう台湾法 第485回 廃棄物処理業者の不法投棄、依頼者の責任 台湾に工場を持つ日系企業は少なく、多くの企業が廃棄物の処理を現地業者に依頼しているものと思われますが、その現地業者が不法投棄をした場合、依頼者に責任はあるのでしょうか。 廃棄物清理法第30条第1項は、「事業者がその廃棄物 […]
2023/08/14 / 最終更新日時 : 2023/08/14 masuda-y 知っておこう台湾法 第484回 裁判員制度、初めての判決 国民裁判員が参加した裁判の台湾司法史上初めての刑事判決が2023年7月21日に出ました。 本件の概要は次のとおりです。 被告人は63歳の女性で、72歳の夫からの長期にわたる家庭内暴力に耐えきれず、22年11月、夫が酒を飲 […]
2023/08/08 / 最終更新日時 : 2023/08/08 masuda-y 知っておこう台湾法 第483回 企業結合の例外事由 公平交易法(日本語:公正取引法)第10条第1項によれば、以下の場合などには公平交易法が規制する「結合」に該当します。 ⅰ会社が他の事業者と合併する場合。 ⅱ他の事業者の株式または出資額を保有または取得し、他の事業者の議決 […]
2023/08/03 / 最終更新日時 : 2023/08/03 masuda-y 東京弁護士コラム 第29回 バーチャルオンリー株主総会の勧め バーチャルオンリー株主総会の開催を許容する産業競争力強化法(以下、「産競法」といいます)が施行されて2年が経過しました。筆者はこの2年を含む直近の3年間で、ハイブリッド型バーチャル株主総会(参加型)、同(出席型)のみなら […]
2023/08/01 / 最終更新日時 : 2023/08/01 masuda-y 東京弁護士コラム 第28回 生成AIのビジネス利用における著作権問題 生成AIのビジネス利用にあたって考慮すべき法的問題には種々のもの(営業秘密、個人情報、肖像権の毀損又は侵害のリスクなど)が考えられますが、以下では、著作権(著作者人格権及び著作隣接権は含みません。)の問題に絞って概略を説 […]
2023/08/01 / 最終更新日時 : 2023/08/01 masuda-y 台湾ビジネス法務実務情報 憲法法廷が「弁護士事務所に対する捜索は違憲」と宣告 台湾の憲法法廷は2023年6月16日に2023年憲判字第9号判決を下し、刑事訴訟法第122条第2項および同法133条第1項の規定で、弁護士と被告人・被疑者との間の文書資料を、捜索・押収が可能な範囲から除外していないのは、 […]
2023/07/31 / 最終更新日時 : 2023/07/31 masuda-y 知っておこう台湾法 第482回 債権回収のために債務者の物を留置できるか? 民法第928条第1項は「留置権とは、債権者がその債権の発生と牽連関係を有する他人の動産を占有している場合において、債権が弁済期になっても弁済を受けられていないときに、当該動産を留置できる権利をいう」と規定している一方、刑 […]
2023/07/24 / 最終更新日時 : 2023/07/24 masuda-y 知っておこう台湾法 第481回 脅迫罪 台湾では先般、一風変わった訴訟事件がありました。当該事件の概要は次のとおりです。 高雄市の鄧という姓の男性が駐車スペースを一区画賃借していましたが、2022年10月に、張という姓の男性がその駐車スペースに自分の車両を無断 […]
2023/07/18 / 最終更新日時 : 2023/07/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第480回 入出国及び移民法の改正 2023年6月28日、大幅な改正があった「入出国及移民法」(日本語:入出国及び移民法)が公布されました。今回の主な改正点は以下のとおりです。 主な改正点 1.居留証申請期限の緩和(第22条) 改正前は、外国人は、入国後 […]