2021/09/14 / 最終更新日時 : 2021/12/28 masuda-y 知っておこう台湾法 第396回 秘密録音の適法性 日本では盗聴や秘密録音について明確に規定した法律はありませんが、台湾ではこれらの行為が違法となるケースについて、法律に規定されています。 まず、刑法第315条の1第2号において、故なく、録音、撮影、録画または電磁記録に […]
2021/09/06 / 最終更新日時 : 2021/12/28 masuda-y 知っておこう台湾法 第395回 会社の減資で現金以外を返還できるか 会社の資本が高すぎ、1株当たりの利益が低すぎる、または株主が一部の投資を回収したい場合、減資を行うことが考えられます。減資は原則として、株主総会の同意を得た後、出資比率に応じて一定の金額の現金を株主に返還しますが、特別 […]
2021/08/31 / 最終更新日時 : 2021/12/28 masuda-y 知っておこう台湾法 第394回 詐欺罪 台北地方検察署は8月23日、有名建築会社の責任者である宋と、不動産販売会社の責任者である張を詐欺罪で起訴しました。2人は台湾の不動産業界で知名度が高いため、本件は大きな注目を集めています。 有名マンションと誤認 台北 […]
2021/08/26 / 最終更新日時 : 2021/12/28 masuda-y 知っておこう台湾法 第393回 契約の準拠法 国際的な取引を行う場合、契約書で準拠法を定めることが多いです。準拠法とは、国際的な法律関係が問題になる場合に適用されるべき一定の法域における法を指します。台湾での訴訟において国際的な法律関係が問題になる場合には、渉外民事 […]
2021/08/16 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第392回 会社の主要財産を譲渡する手続き 台湾の会社法上、「会社の全部または主要部分の営業または財産の譲渡」に該当する場合、株主総会の特別決議が必要であると、会社法第185条第1項第2号に規定されています。 主要財産は営業の性質で判断 上記規定の「主要部分」 […]
2021/08/10 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第391回 台北市の大道芸人の許可制度の違憲判定 司法院大法官会議は2021年7月30日に第806号解釈を作成し、台北市の大道芸人の許可制度は違憲だと判定した。 本件の発端はこうである。数年前に台北市の大道芸人許可証を取得した陳氏が14年に台北市万華区の西門町で演技 […]
2021/08/03 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第390回 ネットショップでの価格誤表記 今年1月、台湾のある有名な会社がインターネット上での販売価格200台湾元(約790円)を誤って34元と表記し、特定個人から大量の注文があったものの、表記通りの価格で出荷したというニュースがありました。このように、ネット […]
2021/07/26 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第389回 株式会社は自己株式を取得できるか 日本の会社法第156条によると、株式会社が株主との合意により、自己株式を有償で取得する場合、あらかじめ、株主総会の特別決議により行うことができますが、台湾法上、株式会社が自己株式を取得することは容易ではなく、台湾の会社 […]
2021/07/20 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第388回 商業事件審理法の概要 注目を集めている商業事件審理法(以下「本法」といいます)は2021年7月1日から正式に実施され、同日から、新たに成立した「商業裁判所」も正式に運用されています。本法の概要は以下のとおりです。 一、商業事件は商業裁判所に […]
2021/07/13 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第387回 売主の瑕疵担保責任 日本では、2020年4月1日の民法の債権法部分の改正により、「瑕疵担保責任」が「契約不適合責任」へと変更されました。改正後の日本民法では、売買契約に関して、「引き渡された目的物が種類、品質または数量に関して契約の内容に […]
2021/07/05 / 最終更新日時 : 2021/07/05 masuda-y 知っておこう台湾法 第386回 決議された配当額の変更 「今年の配当額について、台湾子会社の取締役会で決議し、監察人も承認した。後は定時株主総会の決議だけで済む段階になって、日本本社から配当額の変更要求が来た。どうすればいいのか」というご質問を頂くことがあります。 会社法 […]
2021/06/28 / 最終更新日時 : 2021/07/01 masuda-y 知っておこう台湾法 第385回 交通事故で過失がない運転者も現場から逃走してはならない 立法院は5月下旬に第三読会で刑法第185条の4「交通事故逃走罪」改正案を可決しました。改正後の条文には「(第1項)動力交通手段を運転して交通事故が発生した場合において、人にけがを負わせて逃走したときは、6月以上5年以下 […]
2021/06/21 / 最終更新日時 : 2021/08/18 masuda-y 知っておこう台湾法 第384回 茶芸館(風俗喫茶)利用の違法性 台湾では、先月から新型コロナウイルスの感染者が急増し、新型コロナウイルス警戒レベル第3級(防疫レベル3)の状態が続いています。台北市万華区にある性的サービスを伴う茶芸館でのクラスター(感染者集団)発生が感染拡大の原因の […]
2021/06/07 / 最終更新日時 : 2021/06/09 masuda-y 知っておこう台湾法 第383回 台湾の会社は年に複数回利益配当できるか 台湾の会社において以前は、利益配当は1年に1回しか行えず、かつ株主総会における決議を経なければなりませんでした。現在は、1年に2回または4回利益を配当することができるようになり、かつ董事会における決議を経るだけでよく、 […]
2021/05/31 / 最終更新日時 : 2021/06/03 masuda-y 知っておこう台湾法 第382回 インサイダー取引の利益計算方法 最高法院(最高裁判所)の刑事大法廷が2021年5月19日に2019年度台上大字第4349号決定(以下「本件決定」)を下し、実務において長年にわたり議論されてきた「インサイダー取引における犯罪による利益はどのように計算す […]