2015/05/18 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第96回 賞与と平均賃金の算定について 台湾において、従来の退職金制度(2005年6月30日以前に雇用され、かつ、従来の退職金制度の継続を選択した労働者に適用される)によれば、労働者が定年退職した際、使用者は当該労働者に対し、平均賃金を基準とした定年退職金を支 […]
2015/05/11 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第95回 「閉鎖会社」による「1株1議決権」制限の打破 新規創業を奨励するため、経済部は「閉鎖会社」の条項に関する会社法改正草案を4月下旬に公表した。その改正の趣旨は、中国の企業家、馬雲(ジャック・マー)氏が「アリババ」を創立した際、マーの持ち株比率は高くなかったにもかかわら […]
2015/05/04 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第94回 不動産の二重売買と債務不履行による填補賠償 不動産が第一買主と第二買主に二重に売買され、第二買主が先に登記を取得した場合、売主の第一買主への不動産引渡債務は填補賠償債務に転化することになる。 この点に関連して、第一買主が手付の額を超える損害の賠償を求めることができ […]
2015/04/27 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第93回 従業員の犯罪について使用者は連帯賠償責任を負うか? 2013年に台湾全土で注目を集めたコーヒーショップ「媽媽嘴(MOMMOUTH)」殺人事件について、台湾高等裁判所は15年3月31日付第二審民事判決において、使用者は従業員の行為について監督責任があるため、雇用主らは、コー […]
2015/04/20 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第92回 外国会社としての認可・登記前に事業を行った者の民事責任 会社の設立登記が完了するまでは、会社の名義で事業を行ってはならず、会社登記の完了前に、当該会社の名義を使用して事業をした者は、相手方に対し、自ら当該取引によって生じた民事責任を負わなければならないとされている(会社法19 […]
2015/04/13 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第91回 外国人による台湾の軍隊駐屯地での写真撮影の法的責任 最近台湾全土で注目を集めている「アパッチヘリコプター違法写真撮影事件」だが、検察官の調べにより、事件当日、6人の外国人が許可なく桃園市内の軍隊駐屯地に立ち入ったこと、そのうちの1人は日本人であることが判明した。 この事件 […]
2015/03/30 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第90回 変動賃金制と人事評価による減給! 人事評価に応じて変動する賃金制については、人事評価のプロセス、昇減給を基礎付ける査定基準等が就業規則等により定められ、これに基づき昇減給が行われ、かつ労働基準法等の法令に抵触しない限りは、許容されると解されている。 この […]
2015/03/23 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第89回 親子会社の代表者が他社の取締役、監査役に同時当選可能か 最高裁判所は2015年1月8日、15年度台上字第35号において、法人株主の代表者とその法人が100%出資している法人株主の代表者が取締役、監査役に同時当選するケースは、会社法第27条第2項によってやはり制限されるべきであ […]
2015/03/16 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第88回 会社責任者の義務違反に伴う法的責任と法人格否認 会社法23条1項は、会社責任者が忠実義務、善管注意義務に違反して会社に損害を与えた場合、損害賠償責任を負わなければならないとされている。この点に関連して、会社責任者が実質的な一人会社の株主の指示に従って違法行為を遂行した […]
2015/03/09 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第87回 電子支払機関管理条例の概要 新しい形態のインターネット取引に対応するため、各界で注目されている「電子支払機関管理条例(中国語:『電子支付機構管理條例』。以下『本条例』という)」が2015年1月16日に立法院の最終審議で可決され、馬英九総統により2月 […]
2015/03/02 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第86回 外国判決の効力を台湾で承認するための送達要件について 台湾においては、他国における判決の承認の可否を決める要件の1つに、その判決を下した裁判所が訴訟の開始の呼出を適法に送達したか否かが挙げられる。しかし、適法な送達の判断基準が国毎に異なるため、送達の適法性が問題となった事件 […]
2015/02/09 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第85回 試用期間中の解雇について 台湾高等裁判所は、2014年12月31日、2014年労上字第58号判決において、労働契約の試用期間に関する約定は、労使間の契約自由の範囲にあり、約定が社会通念に合致していて、公序良俗、信義誠実の原則または強行規定に違反し […]
2015/02/02 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第84回 競業避止義務契約の有効性判断 退職後の競業避止義務を課すことについては、職業選択の自由を侵害する可能性があることから、裁判例で競業避止義務契約の有効性が争われるケースが少なくないが、この判断基準について、問題になった事件がある。 本件の概要は以下の通 […]
2015/01/26 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第83回 台湾は「貸主天国」!?日本の借地借家法と台湾法の相違点 台湾に進出した日系企業の多くは、次のような状況に出くわしたことがあると思います。 台湾で店舗またはオフィスを借り、2、3年経営に尽力し、やっと採算が取れるようになってきたものの、賃貸借契約期間が満了する際、大家が賃料の大 […]
2015/01/19 / 最終更新日時 : 2019/11/26 support 知っておこう台湾法 第82回 行政官庁に届け出ない裁量労働制の効力 労働基準法84条の1の規定によれば、中央官庁の審査を経て公告される、監督若しくは管理の地位にある者又は職務責任制度における専門職者、並びに監視又は断続的な業務に従事する労働者が、その使用者との間で書面により労働時間、休日 […]