2020/03/30 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第326回 既存株の凍結期間とは? 既存株の凍結期間とは、台湾の上場会社が株主総会を招集する前に、株主名簿を更新し、株主総会の招集通知を各株主へ確実に送付することを目的として、株主総会前の一定期間、株式の譲渡を停止させる制度です。 上場会社は営業日にほぼ毎 […]
2020/03/23 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第325回 会社から他者への金銭貸し付け 会社から他者に対する金銭貸し付けについて、台湾法では厳しく定められています。 会社法第15条第1項には「会社の資金は以下の各号の事由がある場合を除き、株主またはいかなる他者にも貸し付けることはできない。 会社間にまたは非 […]
2020/03/16 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第324回 不安の抗弁権 ひとたび契約が成立すると、契約当事者は、原則として、その内容通りに義務を履行しなければ、債務不履行などの責任を負うことになります。しかし、例えば、代金後払いとされた売買契約において、買い主の経済状況が悪化しているような場 […]
2020/03/09 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第323回 事業者結合申告を行わない場合の処罰 公正取引法第10条第1項によると、 ①他の事業者と合併する場合②保有または取得する他の事業者の株式または出資額が、他の事業者の議決権付株式総数または資本総額の3分の1以上に達する場合③他の事業者の全部もしくは主要な部分の […]
2020/03/02 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第322回 賃貸借関係における家主の修繕義務 日本料理は台湾人に受け入れられており、多くの日本の飲食業者が台湾で店舗を賃借し、レストランを経営しています。もし日本人が賃借する店舗で水漏れなどの問題が発生した場合、修理をするのは家主でしょうか、借家人でしょうか。台湾の […]
2020/02/25 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第321回 貿易法の改正 2019年12月25日、貿易法の一部改正が公布されました。今回の改正は、主にメード・イン台湾(MIT)製品の国際的な名声と台湾全体の経済的利益を維持するためのものです。 とりわけ、米中貿易戦争において、双方が互いに追加関 […]
2020/02/17 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第320回 TOBによる合併・買収で発生したインサイダー取引 株式公開買い付け(TOB)情報の流出は常にインサイダー取引のリスクを伴います。以下の二つは「偶然にTOB情報を耳にした」ことにより発生したインサイダー取引の事例です。 マッサージ中の電話で 2013年初め、光宝科技(ライ […]
2020/02/10 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第319回 物の担保責任 台湾法における「物の担保責任」とは、商品の売り主が、買い主への引き渡し時に当該商品の品質が約定に適合しないなどの瑕疵(かし)が存在しないことを担保する必要があることを指します。瑕疵が存在する場合、買い主は売り主に対し契約 […]
2020/02/03 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第318回 有償での観光ガイドについて 海外に在住する日本人が簡単にできる副業としてまず思い付くものに、日本人観光客への観光ガイドがあります。日本においては、通訳案内士試験という国家試験があり、以前はこの資格を取得しなければ、訪日外国人に対しガイド業務を行うこ […]
2020/01/20 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第317回 台湾における医療機器管理の新時代 立法院は12月13日に「医療機器管理法」(以下「本法」)を可決しました。本法は、医療機器の管理を従前の「薬事法」から切り離して、製品の出所と流通先についてのデータ作成、一部の低リスク医療機器の登録電子化の実施、許可証の有 […]
2020/01/14 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第316回 台湾法上のインサイダー取引 最近、以下のようなインサイダー取引の事例がありました。 上場企業A社に勤める会計士の林氏は、勤務時に「A社はベネズエラ政府案件への投資に失敗し、29億台湾元(約106億円)の損失を計上することについて、情報を公告する」と […]
2020/01/09 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第315回 国家賠償法の改正 公共施設の設置・管理の欠陥に関する国家賠償法の改正案が2019年12月3日、立法院で最終可決(三読)されました。主な改正点は以下の通りです。 警告・標示無視は対象外 1.賠償責任の減免(第3条第3項、第4項) 開放された […]
2019/12/23 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第314回 前金や違約金収入も税務申告が必要 個人の間で不動産などの大きな金額の売買を行う場合、売買双方は前金を前払いするか、または違約金を約定するなどの規定を設ける場合があります。最終的に売買が成立しなくても、そのうち一方が違約金または前金を受領した場合は、所得税 […]
2019/12/16 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第313回 刑事付帯民事訴訟 いわゆる「刑事付帯民事訴訟」とは、刑事訴訟手続きに付帯して提起する民事訴訟を指します。 検察の起訴後に提起 例えば、甲がトラックを運転中に不注意で乙をはねて後遺障害を負わせた場合、乙は甲に対し「過失重傷害罪」による刑事告 […]
2019/12/09 / 最終更新日時 : 2020/05/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第312回 契約条項と事情変更の原則 契約が成立すると、原則として当事者はその内容に拘束されます。しかし、契約締結後にどのような事情があっても契約内容を順守しなければならないとすると、不公平な結果になってしまうことがあります。そこで、民法第227条の2第1項 […]