2023/07/10 / 最終更新日時 : 2023/07/10 masuda-y 知っておこう台湾法 第479回 司法実務における「謝罪強制」の変遷 台湾の民法第195条第1項の後段において「その名誉が侵害された場合、名誉回復のための適切な処分を請求することもできる」と規定されていることから、これまでの司法実務では「謝罪強制」(つまり、新聞やSNSなどにおいて謝罪の意 […]
2023/07/05 / 最終更新日時 : 2023/07/05 masuda-y 知っておこう台湾法 第478回 憲法法廷が「弁護士事務所に対する捜索は違憲」と宣告 憲法法廷は2023年6月16日に2023年憲判字第9号判決を下し、刑事訴訟法第122条第2項および同法133条第1項の規定で弁護士と被告人・被疑者との間の文書資料を捜索・押収が可能な範囲から除外していないのは、憲法で保障 […]
2023/06/26 / 最終更新日時 : 2023/06/26 masuda-y 知っておこう台湾法 第477回 消防法の改正 各類場所消防安全設備設置標準(台湾の各類場所消防安全設備設置基準)では、場所を甲類~戊類の5つに分類し、建物の高さや広さ等に応じて、設置すべき消防安全設備(例:消火器、消火栓、自動火災警報器等)が定められています。 また […]
2023/06/19 / 最終更新日時 : 2023/06/19 masuda-y 知っておこう台湾法 第476回 民事保全の担保提供に保証書が使用できるか 台湾の裁判所で民事保全手続き(仮差押えまたは仮処分)を申し立てる場合、債権者は原因を説明しなければなりませんが、提出した理由が不十分であるものの、債権者が担保を提供する意思を有し、裁判官も相当であると評価した場合には、債 […]
2023/06/12 / 最終更新日時 : 2023/06/12 masuda-y 知っておこう台湾法 第475回 セクシュアルハラスメント 最近、台湾で知名度が高く、良いイメージを持たれている多くの政治家などがセクシュアルハラスメント(セクハラ)行為をしたと告発されたことから、「セクハラ」の問題は全台湾が注目する焦点となっています。 セクハラの定義 セクシュ […]
2023/06/05 / 最終更新日時 : 2023/06/05 masuda-y 知っておこう台湾法 第474回 個人情報保護法違反の厳罰化 2023年5月16日、個人資料保護法(個人情報保護法)の改正案が最終可決されました。改正前は、非公務機関(行政機関や行政法人ではない、一般的な会社等を指します。)が、以下の2つの規定のいずれかに違反した場合、主管機関は、 […]
2023/06/01 / 最終更新日時 : 2023/06/01 masuda-y 知っておこう台湾法 第473回 転売を目的とするチケット類販売は処罰されるか 通常、日本の大きな駅付近では、金券ショップを見かけますが、このような光景は台湾にはありません。その原因の一つとして、台湾では交通機関利用券を購入した後、利益を得る目的で転売する行為は禁止されているということが挙げられます […]
2023/05/25 / 最終更新日時 : 2023/05/25 masuda-y 知っておこう台湾法 第472回 粉飾決算した董事の解任 台湾高等法院(高等裁判所)が2023年4月28日に23年度上字第132号民事判決を下し、董事(取締役)が会社の財務諸表を良く見せるために、実態のない架空取引を行ったことは、証券交易法(証券取引法、以下証取法)第20条第2 […]
2023/05/15 / 最終更新日時 : 2023/05/15 masuda-y 知っておこう台湾法 第471回 警察コスプレの違法性 2023年1月、新北市内において、警察の制服を着た男Aが大学の門の前で交通整理を行っていたところ、当該エリアを管轄する派出所の本物の警察官に逮捕されるという事件がありました。 台湾刑法第158条第1項では、公務員になりす […]
2023/05/08 / 最終更新日時 : 2023/05/08 masuda-y 知っておこう台湾法 第470回 携帯を拾った場合、その中の情報の所有権を取得できるか 台湾の民法第807条第1項では、遺失物について、引き取る権利を有する者が通知または掲示の最終日から6カ月以内に受け取らなかった場合、拾得者がその所有権を取得すると定めています。 しかし、科学技術の進歩に伴い、大量の個人情 […]
2023/04/24 / 最終更新日時 : 2023/04/24 masuda-y 知っておこう台湾法 第469回 他人の電話番号を無断で公表した場合の刑事責任 台北地方法院(台北地方裁判所)は2023年4月11日、有名な女性芸能人Aが有名なインフルエンサーである女性Bの携帯電話の番号をインターネット上で不当に公表したことにより個人資料保護法(個人情報保護法、以下「本法」)第20 […]
2023/04/17 / 最終更新日時 : 2023/04/17 masuda-y 知っておこう台湾法 第468回 有責配偶者からの離婚請求 有責配偶者とは、不貞行為をするなどして離婚原因を作ったことに責任のある配偶者を指します。 有責配偶者の側から配偶者に対して離婚を請求することができるかという点について、日本の民法には明文の規定がありません。 しかし、日本 […]
2023/04/10 / 最終更新日時 : 2023/04/10 masuda-y 知っておこう台湾法 第467回 董事長解任の議決を董事長は回避すべきか? 台湾の公司法(会社法)第206条第2項は「董事は会議の事項について、個人的な利害関係を有する場合、その回の董事会においてその個人的な利害関係の重要な内容を説明しなければならない」と定めていますが、利害関係を有する董事は議 […]
2023/03/28 / 最終更新日時 : 2023/03/28 masuda-y 知っておこう台湾法 第466回 ネット購入品は無条件で返品できるのか? スマートフォンやパソコンでのインターネットショッピングでは実物を見ることや体験することができないので、消費者がよく考えずに非理性的な消費を行わないようにするため、消費者保護法(「本法」といいます)第19条第1項では「通信 […]
2023/03/20 / 最終更新日時 : 2023/03/20 masuda-y 知っておこう台湾法 第465回 ネット広告処理原則の改正について 公平交易法(公正取引法)第21条第1項では、広告において、「虚偽、不実、または錯誤を招く表示または表徴をしてはならない。」旨が規定されています。 しかし、当該規定は抽象的であるため、公正取引委員会は、公平交易委員会対於網 […]